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アレルギーの治療について

2020年にアレルギー科を開設いたしました。

アレルギー科担当医の児玉俊介と申します。小児科専攻時より、愛知医科大学病院のアレルギーグループに所属し、大学病院、地域の中核病院でアレルギー外来を行い多くの患者様と携わって参りました。2020年から当クリニックでアレルギー科を立ち上げ、お子様から大人の方まで診療しております。

アレルギー疾患は日々増加傾向にあり、大変多くの方が苦しんでおられます。代表的疾患であるアトピー性皮膚炎、気管支喘息では正しい治療によってほとんどの方が改善を見込めます。食物アレルギーでは早期発見、早期摂取による治療が重要視されます。花粉症やハウスダストアレルギーでは症状を抑える新しい薬剤や、舌下免疫療法など根治を目指せる治療が新たに出てきております。これら生活に密に関わるアレルギー疾患についてぜひ一度ご相談ください。

当院の治療について

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは:乾燥により皮膚のバリア機能が低下し、そこに炎症を起こすため、かゆみを伴う湿疹を繰り返す病気です。発症には体質としての遺伝傾向や環境の要因が関与します。

治療について

ステロイドにより炎症を抑えることが基本治療となります。副作用については、今では適切な量を適切な回数塗布することによりほぼ認めることなく治療することが可能と考えられています。塗布する量が少なかったり、数日の塗布でいきなり塗布をやめてしまう間違った治療で皮膚が改善しない方は大変多く見受けられます。当院では単なる処方ではなく、スキンケアのやり方についてもご説明いたします。

気管支喘息

気管支喘息とは

感染症、冷気、運動、動物のフケやハウスダストなど様々な要因で気管支が縮まる発作を起こすことで呼吸困難を起こす病気です。過去には急性疾患と考えられておりましたが、近年では慢性疾患と考えるようになりました。発作が起きていないときでも、慢性的に気管支に炎症が起きており、気管支が固く戻らない変化を起こします。これらを放置すると呼吸の機能自体がどんどん落ちてしまいます。今では、①発作を起こさないこと ②将来の呼吸機能を維持すること の2点が治療の目標となります

検査について

院内で呼吸機能を評価する呼吸機能検査(スパイロメトリー)が行えます。

治療について

吸入ステロイドやロイコトリエン受容体拮抗薬など、気管支の炎症を抑える治療が基本となります。最近では、吸入ステロイドに気管支を広げる効果を持つ薬剤を含む合剤が増えてきました。3か月ごとに発作の頻度などや呼吸機能検査を振り返り治療のアップダウンを検討します。

食物アレルギー

食物アレルギーとは

主に食物のタンパク質に対して免疫反応が自分自身を攻撃してしまうことにより蕁麻疹や呼吸困難、嘔吐などを引き起こします。症状が強い場合は命に関わることもあります。多くは乳幼児期に発症しますが、成人で発症するものもあります。

検査について

血液検査や皮膚に、食材の汁を擦り反応を見るプリックテストを行います。それらの結果と発症時の問診を合わせて診断します。

治療について

食物の種類によっては安全な少量の食物を食べ続けることで治癒に期待できます。重症の方にはエピペン®という命を助ける緊急時用の注射薬を処方します。

アレルギー性鼻炎、結膜炎(花粉症など)

アレルギー性鼻炎、結膜炎とは

主に花粉やハウスダストが原因で眼のかゆみや充血、鼻汁や鼻づまりを起こす疾患です。花粉による季節性のものやハウスダストによる通年性のものがあります。

検査について

こちらも血液検査によってどのアレルゲンに反応しているのかを判断できます。

治療について

症状を抑える薬はもちろんのこと、近年では舌下免疫療法が普及しております。スギやダニのアレルゲンを毎日薬剤として摂取することによって発症を抑える薬です。個人差はありますが、かなりの効果に期待できます。花粉症に悩まれる方はお子様から大人の方まで一度ぜひご相談ください。

蕁麻疹

蕁麻疹について

蕁麻疹とは、突然体にみみず腫れのような膨隆が出来たり、赤みが出現します。強いかゆみを伴うことが多いです。原因は温度の変化によるもの、物理的刺激、汗、体調不良、薬物など多岐にわたりますが、原因不明の特発性と呼ばれるものも多いです。

治療について

原因がわかるものは原因を避けることが第一となります。発症している蕁麻疹に対しては、抗ヒスタミン薬というかゆみを抑える薬が基本となります。眠気の副作用があり、それぞれ患者様に合う薬剤を選択します。重症の方にはそれ以外の薬剤や漢方を併用することがあります。

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